金銭感覚
2005.10.29



いま巷では大企業買収の話でにぎやかです。
某ファンドが我々の身近な電鉄会社の株を買い占めたり
有名IT企業がテレビ局を買ったり・・・。
その時に動いたお金がそれぞれ1000億ともいわれています。

そういえば最近何千億とか何百億という桁を普通に耳にするようになりました。
まるで1億円なんかははした金のような錯覚を覚えます。
私たちの金銭感覚が麻痺してきているのでしょうか。

そう思っていろいろ調べてみると
現在の大卒男子の生涯賃金は約3億円
一所帯あたりの年間平均所得は600万円弱
大卒男子の初任給は20万円程度、どれもここ数年減少傾向にあります。
つまり一般庶民の金銭感覚は何も変わってないはずです。

しかし前回の長者番付の一位の方は収入が100億円だといわれています。
年収1千万円の人が飲まず食わずですべて貯金しても1000年かかります。
気の遠くなるような話ですが現実にそんな人もいるわけです。

夢は大きいほうがいいといいますが、
もし何かの間違いでそんな大金を手にしたらどうしますか?
私はおそらく働く気を無くしこれまでやってきたことが馬鹿らしくなり
かならず人生を狂わしてしまうでしょう。

それよりもお客様やスタッフと泣き笑いしながら
こつこつモノを造っているほうが楽しいような気がします。

激動の時代、モノの価値観も激しく変化していきますが
周りに惑わされることなく、しっかり自分の価値観で生きていきたいですね。

でもとりあえず今年の年末ジャンボ宝くじは買いに行こうかな。


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 秋の気配
2005.10.21



暑かった夏もようやく終わりずいぶん秋らしくなってきました。
私の仕事の方も何とか忙しさのピークを超え
多少なりとも余裕を持てるようになってきました。

そのせいかもしれませんが、先日会社から帰宅する途中
結構あちらこちらで虫の声が聞こえる事に気づきました。

自宅までほんの2・3分の距離、芦屋とはいえ普通の住宅街です。
こんなところにもしっかりと秋の気配が漂っています。
そういえばどこからともなくキンモクセイの香りも・・・。

芦屋は街に緑が多いことは以前にも触れましたが
家々がしっかり庭の緑を守っているお陰で
このように普通うに道を歩きながら季節を感じることが出来ます。

特に私は田舎育ちですから虫の音や木々の香りがなんとも落ち着きます。

今年は夏の間忙しく、とりあえず暑かったこと以外
季節を感じることはありませんでしたが
せっかく四季のある国、そして良い街に暮らしているのですから
せめて季節の移り変わりぐらいは感じられる心の余裕をもっていたいものです。



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当社前ケヤキ並木も秋色に色づき始めています。


 IT化の功罪
2005.10.13
前回メールが消えた話をしましたが今回もコンピューターの話です。
弊社では図面は全てCADというソフトを使いコンピューター上で描きます。
つまり昔の製図版とT定規がモニターとキーボードに代わったわけですが。
これは何も特殊なことでは無く今や業界の常識なのです。

このCADというものが普及し始めたのが今から20年近く前からで
ちょうど私たちの世代がその転換期に働き始めたことになり
大学時代は手描き、就職してから徐々にCADに転換していきました。
つまりその両方の良し悪しを知っている最後の世代ともいえます。

そのせいか今だもって私自身は完璧にCAD化できていません。
例えば今でもプランを考えたり詳細な納まりを検討したりするときは
鉛筆を持ってフリーハンドでスケッチします。
我々上の世代には同様の方が多いかと思いますが
どうもコンピューター上ではスケール感がつかめずアイデアも湧きません。
それに引き換え今の若い世代は最初からCADを使っていますから
何のためらいもなく図面を描く姿を見ると世代の違いを痛感します。

しかしやはりこのCADには多くの盲点があるように感じます。

ひとつは簡単にコピーペーストしたり拡大縮小が出来る為に
いちいち考えたりチェックしないためかえって図面の間違いが増えています。

また私たちが自分の手足を使いスケールを確認しながら描いたのに比べ
どうもスケール感のない図面も多くなっているように思います。
もちろん図面がきれいで見やすくなったり、作業時間が短縮できるメリットもたくさんあります。

そういえば最近は減りましたが作業中にエラーを起こしデータが無くなる
という悲劇?は何度も経験しました。
徹夜して描いていたときなんかは本当に泣きそうになります。
まぁ手描きのときも図面の上に珈琲をこぼして泣いたことはありますが・・・。

ちなみにいまでも一級や2級の建築士の図面は手描きなのが不思議です。


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